金融ワカラナイ女子による、
ワカラナイ女子のための金融コミュニティ
身近な家計管理から世界経済まで、広い意味での「金融」をテーマに勉強する女子会を開催しています。女子会は、基本少人数制。同世代や同じ目線の方々が、安心して話せる場所になるよう工夫しています。「自分なりの判断基準」を見つけていくお手伝いをしています。
*レポートページに移動します。
女子会レポート
=編集部 Contents= きんゆう女子。では、女子会参加を通じて金融や経済をプロやサービス提供者からインプットした後、アウトプットをすることで自分の判断軸を育てていくことを目指しています。この女子会は読者や参加者の金融リテラシー・年金・iDeCoなどの理解度を上げるために、コミュニティ運営ポリシーに共感いただいているの講師のご協力のもとコミュニティからお声かけし企画しました。
2020.10.19up!
こんにちは!
きんゆう女子。オフィシャルメンバーのあさみです。
今回は、10月1日(木)に行われた【[中辛] iDeCoってどう変わる?どう使う? 〜金融制度改正の裏側ストーリー、大江加代さんに聞いてみよう!〜】の様子をレポートします♪
***
✔︎レベル:中辛🍛🍛(節税、運用)
✔︎対象:女性が65歳以上も安心して生活できる方法を学びたい方
✔︎内容:運用の前に節税や国の保険制度と言える「公的年金」について学び、自分自身でできる「年金(iDeCo)」も考えていきます。ねんきん定期便やねんきんネットの見方も勉強しましょう!
***
ゲストは、大江 加代さん:確定拠出年金アナリスト
大手証券会社に22年勤務、サラリーマンの資産形成にかかわる仕事に一貫して従事。退社後、夫の経済コラムニストである大江英樹氏(株式会社 オフィス・リベルタス 代表)を支える一方、確定拠出年金の専門家としてNPO確定拠出年金教育協会 理事、企業年金連合会 調査役として活動。
先日、大江英樹先生と[中辛] 大江先生と学ぶ!「年金」"本当"の話♪ 〜きん女。的iDeCoとの付き合い方〜にて公的年金の仕組み、65歳以上でもゆとりある生活を送るためにはどうしたら良いのかを学びました。
今回は、”確定拠出年金の制度改正”にも携わられた奥様の大江加代さんをゲストにお招きし、私たちに影響のある改正内容やそれをどう活かすかについてのお話を伺いました♪
まずは、いつものようにブレークアウトルームにわかれて自己紹介を行いました♪
私のグループでは、「投資自体まだやったことがない」、「投資は5年前からやっているけどiDeCoはこれから」、「投資もiDeCoもやっていて、制度改変に興味があります」といった方まで様々でした!
事前に参加するメンバーさんへ行っていたアンケート結果はこちら。
確定拠出年金の改正法案が成立したことを知っていたのは35.3%でした。
しかし、どのような点が変わるのかは知らないという方が多かったので、今回加代さんから学んでいきたいなと思います♡
• 60歳まで積立てを行い、60歳以降に受け取り
• 運用は自分で選んだ商品で行う
• 運用実績に応じた額を受け取り
• 受け取り金額は原則「老齢給付金」という年金・一時金
• 掛け金が全額所得控除で運用益は非課税、 受け取るときは課税されますが、控除の対象
ざっくりとした説明になってしまいますが、今回はiDeCoの改正がメインテーマなので、詳しい仕組みはこれまでの女子会レポートなどを参考にしてみてくださいね♪
<女子会レポート>
・将来の自分のために!iDeCoでつくるじぶん年金作りのポイント
・②みんなに優しい♡「auのiDeCo」で始める資産づくり。 〜おばあちゃんになった時も豊かでいるために〜
①iDeCo加入がサラリーマンなら65歳まで可能に(2022年5月~)
これまでの対象者は60歳未満でしたが、改正により国民年金被保険者であれば60~65歳の期間もiDeCoへ加入することができるようになりました!
つまり、60歳を超えていてもサラリーマンとして働き続けていれば厚生年金保険に加入、つまり国民年金にも加入していることになるので、iDeCoが積み立て続けられるようになるのですね。
長く働き続けるほど、長く利用できる仕組みになっているのですね!
②企業型DC加入者の個人型DC加入の要件緩和(2022年10月~)
確定拠出年金制度は2種類あります。
・企業型の確定拠出年金・・・会社の退職金制度(掛金は会社負担)
・個人型の確定拠出年金・・・iDeCo(個人が自由に加入して積立)
(1)規約等の定めを不要にし、これまでiDeCoを利用できなかった人も枠があいていれば加入可能に
企業型の確定拠出年金を会社がやっている場合、原則として個人はiDeCoには入れませんでしたが、改正により利用することができるようになりました!
たとえば、
「(月5.5万円の上限)-(会社が3.5万円積み立て)=2万円までiDeCo可能」
引用:当日の投影資料(株式会社 オフィス・リベルタス)より
※企業型と確定給付型を実施している場合は、5.5万円→2.75万円、3.5万円→1.55万円、2.0万円→1.2万円
(2)マッチング拠出かiDeCo加入かを選択可能に
企業型の確定拠出年金でマッチング拠出をしている人はそちらが優先し、不都合があればiDeCoの順のようです。
(マッチング拠出は、企業型の確定拠出年金に個人のお金を追加拠出する仕組みで、事実上iDeCoと同じことをやっているため)。
参加メンバーさんからも、たくさんの質問が挙がっていたのでいくつかご紹介しますね♡
質問:「引き落としができなかった分は未納扱いとのことでしたが、後々に請求がくるのでしょうか?それともその月はスキップされるのでしょうか?また、未納の分を追納はできないのでしょうか?」
回答:「未納の月があった場合は、その月の掛け金の拠出は無かったものとして取り扱われます。」
質問:「60歳の受け取り時、海外に住んでいたらやはり受け取りはむずかしいでしょうか?」
回答:「日本で受け取る方が手続きが楽ですが、海外で受け取ることもできます。しかし海外の口座へ振込すると手数料が高くなってしまいます」
質問:「私の会社はマッチングの他に企業年金もあります。会社はマッチング分の拠出はしてくれますか?」
回答:「マッチング拠出は企業が拠出することが前提で自分で上乗せして拠出することができます。ただし、事業主掛金>加入者掛金でなくてはなりません」
iDeCoの契約先(金融機関)は一人につき一箇所しか選べません。
一旦iDeCoを始めるにあたって金融機関を決めてしまうと、金融機関を変更する場合は運用商品をいったん現金化しなければなりません。また、数カ月の事務処理期間が生じるため、その間運用商品の売買ができなくなってしまいます。
そのため、これからiDeCoの口座開設をされる予定の方は、”これから先長い間お世話になるパートナーを見つける”という気持ちで選んだ方が良いかもしれませんね!
金融機関を選ぶためにおすすめのwebサイトを紹介していただきました。
iDeCoナビというサイトで手数料や商品・サービスを比較して絞り込みができるので、ぜひ参考にしてみてください。
中でも「ホントに使える加入者向けWEBサイト」のコーナーは、初心者目線で「あったら良いな」という機能があるのかといった情報を見ることができるのでおすすめです。
そして、最も大切なのは「リスク許容度」。
”自分がどれくらい資産を持っていて、どれくらいリスクに耐えられるのか”ということです。
iDeCoだけが資産形成の方法ではありません。全資産でどれだけリスクをとることができるのかが重要になってきます。
「上がったときマメに売る」のではなく、歳をとって受け取ろうと思っている予定の数年前から、運用商品を切り替えていった方が良いとのことです。具体的にいうと、リスクの高い資産を売ってその代金をノーリスクの預金などに入れるといった指図を行っておくことです。
なぜならば、受け取る時は資産を売却するので、今回のコロナのように市場が不安定になってしまった場合、長い間積み上げた資産が目減りしてしまうことになるのを避けるためです。
そして、長くお付き合いしてきたiDeCoを受け取るときにもポイントがあるそう。
公的年金の受け取りは原則65歳からですが、60~70歳の好きな時期から受給開始することも可能でした。
それが今回の改正により受給開始の上限年齢が75歳となりました。
受給開始をiDeCoをつなぎ年金として受け取って、公的年金の受け取りを遅らせられれば生涯増額された年金を受け取れるので長生きリスクに備えられます。
iDeCoも公的年金も受取り開始の自由度が高いので、
『65歳以降も十分な収入を得ていて健康だった場合は、受け取りを遅らせて年金受給金額を増額しようかな』
『少し健康に不安を感じているかも…65歳以降は収入を気にせずゆるやかに仕事をしたいな』
『最初はiDeCoのみもらって、公的年金を増額させるのもいいかも』
といったように、自分でマネープランを考えて選べるのはいいなぁと思いました♪
人生100年時代を迎え、私たち女性のライフスタイルも多様化してきています。
大江加代さんのお話の中でも、「長く働き続けること」というキーワードが何度か出てきました。
女性の平均寿命は87歳と言われていて、多くの人が年金受給がスタートする65歳以上を迎えます。
そのときにどのような生活を送るのか選択ができるように、少額からでも無理なく未来のための資金の準備をしておきましょう。
将来の安心のために、”今できることをコツコツと”。
これからもiDeCoは、改正を重ねて私たちの未来の暮らしを豊かにしていってくれるのかもしれないなと感じました。
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