金融ワカラナイ女子による、
ワカラナイ女子のための金融コミュニティ
身近な家計管理から世界経済まで、広い意味での「金融」をテーマに勉強する女子会を開催しています。女子会は、基本少人数制。同世代や同じ目線の方々が、安心して話せる場所になるよう工夫しています。「自分なりの判断基準」を見つけていくお手伝いをしています。
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イベントレポート
今回は、外部のイベント家計簿に関わる方々が集まる「夕べ」があるということで、きんゆう女子。メンバーも家計簿を作っている会社のみなさんに質問をさせていただきました!当日の様子をレポートします。
2021.2.10up!
少し前のことになりますが11月18日は「家計簿の日」ということで、家計簿と関わりの深い会社の方々が集まる「家計簿の夕べ」が開催されました。
いつもは茅場町でのイベントになるものの、今年は初のオンライン開催!きんゆう女子。メンバーも、家計簿を制作している会社さんへ質問させていただきました!
*当時の様子はこちらからご覧いただけます*
*これまでの様子はこちら*
「家計簿の夕べ」に参加してきました!
前半は岐阜大学教授、大藪千穂先生から「家計簿をつけて非常事態を乗り切る!」をテーマにお話いただきました!
大藪先生は、家計分析・エンゲル係数の専門家で、約30年間大阪と名古屋の無料配布誌面上で家計簿相談・診断を連載されているそうです。
まさに、家計簿のプロですね👀✨
大藪先生によると、家計簿はその人の人生観が分かる「人生の縮図」なんだそう。深いですね!
記録をつけて満足しがちな家計簿ですが、計算、見直し、将来の計画を立て直すという過程にこそとても意味があるのだとか。
自分や家族の生活の優先順位をつける練習にもまさにもってこい!だそうです。
今年はまさかのコロナウイルスの影響で、家計管理を気にされる方も増えてきました。
そんな長引くコロナ禍の生活を乗り切る、“3つの大切な力”のお話が印象的だったのでシェアをします。
1.想像力:自分の行動が他人にどう影響するのかを想像できる力。生活の仕方を変える力。
2.情報力:正しい情報がどこにあるのかを見極める力。
トイレットペーパー不足が一時期話題になったように、SNSでいろんな情報が飛び交う中、自分で正しい情報を見分けられる力が大切になります。
3.忍耐力:自分で楽しみを見つけ穏やかに過ごす、自律する力。
大変な状況ですが、幸いなことにライフラインが止まっているわけではありません。
小さな出来事も楽しみ、感謝できる自分であることが今の時代、まさに試されている力だそう。
人生の限られた時間、エネルギー、お金。
この3つを自分と家族が一番満足するような配分を考えるときに家計簿は役立つことが分かりました。
1か月単位で気持ちをリセットする効果もあり、まさに今のコロナ禍で重要な「生活設計」と「自制心」を養うのにはこれほどいいツールはないと、先生のお話を聞いて実感しました(´-`).。oO
後半は家計簿普及促進委員会(マネーフォワード、Zaim、マネーツリー、スマートアイデア、婦人之友社、ときわ総合サービス〈順不同〉)のみなさまのパネルディスカッションでした。
ここでは「不透明な経済・社会情勢下での家計簿の役割」をテーマにきんゆう女子。メンバーも加わり、パネラーのみなさんに質問をさせていただきました!
「コロナ禍の中でお金の不安を減らすにはどうしたらいいですか?」という質問には、
婦人之友社の濱川さんから、家計簿の利用者さんの事例をお話いただきました。
そのご家庭ではコロナ禍でパートの収入が時給1,800円から1,100円に減ってしまったそうです。
ですが、普段から家計簿をつけて毎月の収支を把握していたので、どの支出を減らしたら家計が成り立つか一目瞭然だったそうです。
具体的にはステイホーム期間で学校に行かなくなった子供たちの定期券を払い戻したり、習い事をやめたりしたそうです。さらにゴールデンウィークの旅行もキャンセルしたことで、収入が下がった分の支出を下げることに成功したそうです。
普段から家計簿をつけるという習慣が、もしもの時の不安を解決してくれるんだと実感しました。
「家計簿が続かない」と多くの方のお悩みにも、パネラーのみなさんから家計簿をつける目的は人それぞれとの回答がありました。
家計簿の目的の例としては次の通り♪
・収入と支出のバランスをみたい
・無駄遣いを減らしたい
・貯金をしたい
・老後に向けた資金準備を進めたい
目的によって注目する部分がことなり、家計簿をつけない期間があっても大丈夫。
「ざっくり把握する」「数ヵ月だけ」「自分のお金の流れが分かったからやめる」などルールにしばられ過ぎないことが大切だとみなさんおっしゃっていました。
お金の支出を管理するだけと思いがちな家計簿ですが、パネリストのみなさんのお話を聞くと実はそうでもないことがわかりました。
家計簿は、その人の歴史。
ご自身も家計簿が大好き!とおっしゃるZaimの綿島さんはお気に入りのお店で食べた料理、旅行先で行ったお店が家計簿を振り返ると思い出し、その人のライフログに使えるとお話されていました。
また、マネーツリーの山口さんからは目標や、理想の自分に対する投資に対してお金を払うことは、決してネガティブな支出でなく、自分の将来に対する投資であるということも教えていただきました。
日記のように、自分のライフログとして残る家計簿は、ゆくゆくは自分の大きな財産になっていくもの。
そう考えると、とても明るい気持ちで家計簿をつづけるきっかけになりそうですね♪
きん女。メンバーからの質問で、夫婦・パートナーとの家計管理にもお答えいただきました!
時代と共に増えている、共働き夫婦やパートナー。
しかし、「2人のお金の管理が難しい…」「お互いの収入を把握していない…」と悩む家庭も多いはず。
ご自身でも楽に使える家計簿が欲しいと思い家計簿サービスを作られたスマートアイデアの江尻さんによると、共働き夫婦の家計管理は4パターンあるそうです。
① 夫婦・パートナーで全て金額を共有し、収入も合算しておこづかい制にする
② 収入を言わず、共通の財布をつくり、毎月一定額を入れる
③ 収入を言わず、支出を分担する(例:家賃は旦那さん、生活費や食費は奥さんetc…)
④ 共働きで、片方の収入を生活費に使い、片方を貯金にまわす
調査結果として、①④は貯金ができる人が多く、②③はお互いの納得感が大きいという面白い結果が出たそうです。4つのパターンからどの方法が自分たちに合うか、話し合うことが大切ですね💑
「いろんなサービスがあって、ひとつに選べません…」という方も多いはず。
Zaimの綿島さんからは、「使っていて気分があがることも大切」とアドバイスがありました。
アプリ家計簿はスマホひとつで済むというメリットが。その場で確認できるので、購買行動をいつでも見直せる手軽感が◎。
一方、本の家計簿には、“今から家計簿に向き合うぞ!”というモチベーションを切り替えたり、冊数や厚みなどの目に見える形で達成感を感じることができるのも最大の良さ。とお話がありました。✨
さらに本の家計簿についてときわ総合サービスの内田さんから次のようにお話いただきました。
・自分の手を動かしてつけるからこそ記憶に残りやすい
・スケジュール管理と同じで、見たいページをすぐに確認できる
・日記のように自由に書くことをアレンジできる
アプリは簡単で続けやすいというメリットはありますが、本のタイプにはその日に家族にあった出来事を書くことができ、家族の大切な思い出になりますね💛
マネーフォワードの瀧さんからは、どれかひとつに絞ろうとするのではなく、目的や使い方によって本の家計簿とアプリの家計簿を使い分けてもいいというお話がありました。
まずはいろんなツールを使ってみて、その中で一番自分が使いやすいものを選ぶのが良さそうです。
日々の収支を管理するだけのイメージが強かった家計簿。
実際には、その人のライフログや大切な財産になるという見方があることを知り、なんだか家計簿に愛着がわいてきました・・・♡
2021年ももうすぐそこ!「家計簿、これまで続いたことがない…」と思う方も、気持ちを切り替えてはじめてみてはいかがでしょうか?😌✍
*関連情報
家計簿普及委員会<順不同>
株式会社マネーフォワード
株式会社Zaim
マネーツリー株式会社
スマートアイデア株式会社
株式会社 婦人之友社
ときわ総合サービス株式会社
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