きんゆう女子。

コラム

SDGsと投資を考えるジャーニー② 「グリーン」をめぐる投資のお話

「グリーン」というと、皆さんは何を思い浮かべるでしょうか。投資の世界では、「グリーン」は全般的に環境関連を意味します。グリーン投資というと、環境問題に配慮した投資を指します。グリーン投資について考えながら、大事な言葉「グリーンボンド」や「グリーンウォッシュ」について学んでいきましょう。

2022.12.6up!

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きんゆう女子。では、金融や経済を自ら調べたり、体験したり、専門家やサービス提供企業に聞きながら「自分の判断軸」を育てることを大切にしています。このレポートは参加者や読者の金融リテラシーの理解度を上げるために、運営ポリシーに共感いただいている企業のご協賛のもと企画しました。

「グリーン」をめぐる投資のお話

「グリーン」というと、皆さんは何を思い浮かべるでしょうか。


鮮やかな森、美しい草原、みずみずしい葉っぱ、または抹茶やお茶、ピーマンでしょうか。

色としてのグリーンは、安全やリラックス、健康などを思い起こさせるようです。


きん女。コメント:グリーンといえば、きん女のテーマカラー♪なんだか落ち着く色ですよね。



投資の世界では、「グリーン」は全般的に環境関連を意味します。

グリーン投資というと、環境問題に配慮した投資を指します。


グリーン投資は、

・環境配慮型企業に対する投資

・再生エネルギーなどのクリーンテクノロジーへの投資

・気候変動対策の投資・・・


など、多岐にわたります。


いわば、美しい地球を維持し、持続可能な未来を目指す投資と言えます。


前回の「SDGsと投資を考えるジャーニー① SDGsと投資の大切な関係とは」でお話しした、ESG(環境、社会、ガバナンス)投資国連のSDGs(持続可能な開発目標)は、環境の要素が大きく、グリーン投資関連と言えるでしょう。




グリーン投資に関連するキーワード① 「グリーンボンド」

グリーン投資で大事な言葉がいくつかあります。

その一つが「グリーンボンド」です。


これは、「緑色の接着剤」ではありません。


日本語では「環境債」と呼ばれており、再生可能エネルギーや地球温暖化対策など、環境改善に貢献する事業に使途を限定して発行する債券のことです。


きん女。コメント:経済産業省によると日本のエネルギー自給率はわずか11.8%(2018年時点)。
海外から輸入される石油、石炭、天然ガス(LNG)などの化石燃料に依存している日本こそ、再生可能エネルギーの普及が必要かも・・・


債券とは、企業や国がお金を借りるために発行するものです。


債券の歴史は数百年にわたり古いですが、グリーンボンドは2007年に初登場した比較的新しいタイプの債券です。

グリーンボンド市場は順調に拡大を続けており、2021年には5,000億ドル(70兆円)に達しています。


グリーン投資に関連するキーワード② 「グリーンウォッシュ」

そして「グリーンウォッシュ」です。

これは「緑色の臭いチーズ」ではありません。見せかけだけの環境対策や環境関連投資を指します。


「環境に優しい」「地球に配慮している」とPRしていても、実際は商品や投資で環境問題に十分取り組んでいないことを表します。

いいことを言いながら、実際の行動が伴っていない人とかいますね。

11月にエジプトで開催され、メディアでも大きく報道されたCOP27(国連気候変動枠組み条約第27回締約国会議)でも、グリーンウォッシュの問題が取り上げられました。


国連の専門家グループが、グリーンウォッシュを排除するための新たな規制を提案しました。

企業や政府の温室効果ガス「排出実質ゼロ」宣言が見せかけにならないよう、信頼性を確保するための項目を提示しています。


政府や企業がグリーンボンドを発行し、グリーン投資を通じて環境対策プロジェクトに取り組んでいる場合、そういった政府や企業は環境問題やSDGs関連の課題に真摯に取り組んでいるメッセージとなります。


ただ、本当に地球を守ろうとさまざまな取り組みに挑んでいるのか、それとも口先だけなのか。


政府や企業の行動、そして関連投資について、普通の人々もグリーンウォッシュに惑わされずにしっかり見極める必要があるでしょう。


自らグリーン投資を行う時にはなおさらです。

ウォッシュタイプのチーズは臭い方が美味しいものですが、グリーン投資関連については「おやっ」と思うような「臭い」ものには気をつけた方がいいでしょう。


きん女。コメント:自然に優しい=PRに有効と考えられている場合も。
グリーンなキャッチコピーに惑わされず、配慮されているポイントなど、しっかり中身まで確認して判断できるように心がけたいです。


アクサ・インベストメント・マネージャーズとグリーン投資

資産運用会社であるアクサIMは、20年以上にわたりグリーンや持続可能性を重視する責任投資を行ってきました。

それは、一部の専任担当者が行うのではなく、トップから各セクションまで組織全体で責任投資を担っています。


そして、厳しいルールが要求される欧州においてグリーンボンド市場拡大に貢献し、政府、債券発行体、投資先企業との対話を地道に続けてきました。

また、グリーンウォッシュと受け取られないように、グリーン投資関連において各種データの整備・公開を促進しています。


おさらいキーワード

今回のレポート内で出てきたキーワードをおさらいしましょう♪

✔︎グリーン投資 

環境問題に配慮した投資全般のことで、美しい地球を維持し、持続可能な未来を目指す投資と言えます。環境対策を行う企業に対する投資、クリーンテクノロジーへの投資、気候変動対策への投資などが含まれます。


✔︎グリーンボンド 

「環境債」のことで、再生可能エネルギーや地球温暖化対策など、環境改善に貢献する事業に使途を限定して発行する債券です。2007年に欧州投資銀行(EIB)が初めてグリーンボンドを発行し、国際機関、企業、政府による発行が拡大し、現在では重要な国際市場となっています。

参考:「グリーンボンドがエネルギー自立を促進へ(アクサIM公式サイト)」


✔︎グリーンウォッシュ(またはグリーンウォッシング) 

見せかけだけの環境対策や環境関連投資を指します。環境対策を講じていると熱心にPRしていても、実際は商品や投資で環境問題に十分取り組んでいないことを表します。


***

レポート作成協力:アクサ・インベストメント・マネージャーズ株式会社
グローバルで長期的視野を持った、アクティブ運用の資産運用会社。
『気候変動、生物多様性の損失、人口動態の変化、公正で安全な社会の実現など、世界最大級の課題の解決策を生み出すビジネスやプロジェクトに投資資金を振り分けることで、資産運用会社はこうした移行において主導的役割を果たすことができる 』 との考えから、金融業界の中でも積極的にSDGsに取り組まれている。


・公式ホームページ:https://www.axa-im.co.jp/


〜Life with E Project〜




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【プロジェクト名の由来】
E= Economy  (経済)
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Ethical        (倫理的)
Education (教育)
  
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今まで学ぶきっかけがなかったり、何からアクションすれば良いか分からないという方にも
気軽に参加していただけるプロジェクトになるように、という想いが込められています。😌
 
気軽に、時にはちょっと本気に!

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