金融ワカラナイ女子による、
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コラム
こんにちは! きんゆう女子。編集部のケイティです。女子会やメールで、学生時代の国民年金保険料(ここからは保険料)を、後から支払った方がいいの?という質問をいただくことがあります。 実際どっちがいいの?ということを、ファイナンシャルプランナーの目線で考えてみたことをレポートします。
2019.11.27up!
こんにちは!
きんゆう女子。編集部のケイティです。
日本FP協会のCFPの資格を目指して頑張っています!
先月6つの試験のうち、最後の1つの試験が終わり結果を待っているところです。
さて、女子会やメールで、学生時代の国民年金保険料(ここからは保険料)を、後から支払った方がいいの?という質問をいただくことがあります。
実際どっちがいいの?ということを、ファイナンシャルプランナーの目線で考えてみたことをレポートします。
国民年金の加入は20歳からですが、その時は大学・専門学校に通っている人もいます。
アルバイトなどの収入が安定していない学生のうちは、保険料の納付を最大10年間待ってもらうしくみがあります。
それを学生納付特例制度(ここからは特例)といいます。
卒業後、10年の間に保険料の後払い(年金用語では追納)ができます。
*卒業後4年目から加算額を追加することで支払えます。
特例を受けたら、卒業後に特例分の保険料をあとから支払うか・支払わないかを選択できます。
特例分を納めない場合も年金額は減りますが、卒業後毎月保険料を支払っていれば「受け取れない。」ということはありません。
学生特例分の保険料の支払いは義務ではありません。
だからこそ支払った方がいいのか悩むところですよね。
そこで少し計算をしてみて、2種類の向き合い方を紹介したいと思います。
①年金を満額受け取りたい!という人は、卒業後3年以内に支払う方がよさそう!
年金をしっかり満額受け取りたい!という人は、卒業後3年以内だと加算額もかからずさらに当時の保険料と同じ金額で支払うことができます。
(実は国民年金の保険料は毎年見直しされているんです。:国民年金機構(国民年金保険料の変遷))
また、学生の時に自分で支払うよりもうれしいことも。
社会人になってから支払うと、特例分の保険料も「社会保険料控除」として反映されて、所得税や住民税が割り引かれます。
また、1年度ごとに分けて支払えるので、マネープランに合わせて支払うタイミングを考えてみるといいと思います。
②今すぐ使えるお金を持っておきたい!という人は、毎月1200円からの運用も視野にいれてみよう。
特例を利用した後に保険料を支払わない場合、支払う人よりも約60万円ほど手元にお金を残すことができます。
ですが平均寿命の87歳まで年金を受け取る場合を考えると、事前に60万円分の保険料を納めた人より合計で約120万円受け取る年金額が少なくなります。
もし、少なくなる分の年金を自分で運用をして作ろうとするなら、
次プランだと、女性の平均寿命の87歳まで満額で受け取れる年金額と同じくらいになります。
*期間:42年間(卒業時の23歳から年金を受け取れるようになる65歳まで)
*つみたて金額:毎月1200円ずつ(元金合計60.48万円)
*利回り:3.3%の複利(*)
毎月1回のランチ代くらいの気軽な金額からスタートできますが、元本が保証されていないのでリスクをしっかり考えた上で考えてみてくださいね。
複利とは・・・元本と受け取った利子のどちらにも金利がかかること。
詳しくはこちらのレポートをご覧ください♪
かぞくのための資産づくり〜資産運用のきほん〜 with 東京証券取引所
(こちらの計算については記事の後半に書きました!)
誰にとっても正解ということはありませんが、「きんゆう女子。」としては、特例の仕組みを理解して、所得控除や複利の力を味方につけていきたいところですね。
例えば、平均寿命より長生きしたい!自分で資産作りは難しいから国にお任せしたい!という人は、所得控除を味方につけて社会人から後払いをすることを選択したり、
20代はチャレンジの年!海外旅行やリカレントに挑戦したい!そのためにまとまったお金を作りたい!
自分で年金をつくる意識をして、複利を味方につけて毎月1000~5000円を未来のお金として資産づくりをするという選択をしてもいいと思います。
この特例をきっかけに、65歳からのお金について、いつから、いくらくらいずつ準備をするか考えてみてくださいね。
そもそも私は特例を使っていたかわからない・・・という人は年金ネットに登録して確認できます。
参考:計算式が気になる方は!
*学生納付特例制度を利用した金額
誕生日により最大36カ月分学生特例制度を利用することになります。
保険料を計算 16,410円 × 36カ月 = 【590,760円】(約60万円)
*36か月分特例によって、65歳からの受け取りが減る分
*平均寿命の87歳まで受け取る場合。
780,100円(満額)÷ 480カ月 × 36カ月 ≒ 58,508円
87歳まで受け取りが減額される分 = 58,508 × 22年= 【1,287,176円】
この計算から平均寿命まで生きれば、支払った金額のおおよそ倍の年金を受け取ることが見えてきました。
*複利計算は、「高度計算サイト:複利計算」を利用しました。
(非課税でシミュレーションしています。)
*今回の計算は平成31年度の数字で行っています。
毎月の保険料や受け取れる年金の満額の金額は毎年見直しがあるため、利回りの数字は正解ではなくあくまでも参考としてご覧ください。
参考サイト:
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