きんゆう女子。

コラム

世界のきん女。から ~ボストン~

前回の記事で【ロンドンの魅力】を伝えてくれた知子さん。 今回は、アメリカで最も古い都市であるといわれる【ボストン】についてMBAのあれこれを交えながら、紹介してくれます♪知子さんは、現在ボストンでMBA留学中。素敵な女性です。

2018.11.28up!

知子

こんにちは!

現在ボストンでMBA留学中の知子です。


留学前は、日系・外資系の資産運用会社で働いていたアラサー金融女子。*


*金融女子=金融ワカル女子

*きんゆう女子=金融ワカラナイ女子


前回の記事【世界のきん女。から~ロンドン~】ではロンドンの街並みを写真で紹介しながら、

魅力を綴りました。


今回は、アメリカで最も古い都市であるといわれる【ボストン】について

MBAのあれこれを交えながら、ご紹介します。



ボストンは頭脳派??


アメリカ・ボストンの中心街はレンガ造りの家が並び、歴史情緒の漂う風景があります。


また、ハーバード大学を始めとし、多くの大学が集まる都市でもあるため、

そこに集まる頭脳を求め、最先端のテクノロジーやバイオテクノロジー関連のハイテク企業が集積するといった側面も持ち合わせています。


そんなボストンで私が何をしているかというと、

Master of Business Administration(MBA)という修士号を取るために、

マサチューセッツ工科大学のスローンスクールに通っています。



MBAって…なに?

皆さんは、MBAをご存知ですか?


そもそもMBAとは日本語で言うと経営学修士号


経営にかかわる様々な分野(会計やマーケティング、ミクロ経済、ネゴシエーション等のソフトスキルなど)の勉強をするとともに、そこで学ぶ学生や卒業生等とのネットワークを築く場所です。


MBAは資格ではないので、MBAを取ったからと言って「これができる!」といった明確なものはありません。


日本で働いていると特に、MBAの価値が見出されていないな~と感じます。


MBAとは、元々アメリカ発祥のものなので

日本の企業だと「MBAホルダー(MBAとった人の事)であるから」というだけで感じられるメリットは少ないかもしれません。


一方、アメリカではMBAを取得しているか否かが

一定程度の人材のクオリティを保証するシグナルとなる為、

MBAを持っていることでキャリアアップにつながることも多くあります。


(例えば、私が以前勤めていた米系企業では、

アソシエイトからマネージャーに昇格する条件として、MBA取得者であること、というものがありました。)


日本からMBA留学する人とはどんな人?


日本からMBA留学をしている学生の多くは、商社や銀行などからの企業派遣の方々です。


少数派ですが、私のように会社を退職して、私費で留学している人ももちろんいます。


私費で留学する場合、費用の工面がまずネックになるのでは、とお考えの人が多いかと思います。

私も初めはそうでした。


でも、色々な人の話を聞いた結果、

「とりあえずお金はどうにかなる」という根拠のない自信がつきました(笑)


ただ、事実としてアメリカのトップスクールに2年間MBA留学するとなると、

生活費込みで2,000万円程度かかるので、これを自分の「将来への投資」と考えられる人が、

私費留学するのではないかな、と思います。


それでは、実際にMBAにかかるお金を見ていきたいと思います!


MBAのお金事情(支出編)


私の非日本人の学生の友人の多くは、学生ローンや奨学金で学費を工面しています。


この場合、卒業後に返済しなければならない金額が相当額あるので、

それが卒業後の進路選択の幅を狭めるといったデメリット。


(例えば、早く返済を終わらせるために、自分がやりたいことを差し置いてでも

とりあえずお給料が高いところに就職するといったことが起こってしまいます。)


ですが、これが一番ポピュラーな方法です。


日本人でも状況は同じようなもので、日本国内の金融機関や留学先の学校のローン、

各種の奨学金、夏休みに行うインターンでのお給料等でやりくりできるようになっていると思います。


その他生活上の支出のやりくりは、人によって大きく差はあるものの、

大体みんな「学生バジェット」で暮らしています。


例えば、私の学校の近辺はアパートの賃料がすごく高い

(キレイめなマンションの一人用Studioで$2,500/月くらい・日本円で28万円程が相場です…)ので、

多くの人は学校の友人同士2~3人でルームシェアをしています。


また、ディナーをする際も外食するのではなく持ち寄りホームパーティーをしたり、

家具などの生活用品はSNSのマーケットプレイス上で手に入れたり、

と色々と節約しつつ楽しく暮らせるアイディアを駆使しています。


Economy(節約)な生活をしているので、

Uberをシェアしたりなど、色々な面で割り勘をすることが発生するのですが、

そんなときに便利なのがVenmoSplitWiseといったアプリです。



◆ Venmoは個人間のお金の支払いやリクエストを手数料無料で行うためのアプリです。



Venmoアプリより引用




自分の銀行口座とアプリが紐づけられていて、お金のやり取りができるようになります。


例えば、「Uber15ドルだったから7.5ドルリクエストしておくね!」といった感じで

Uberをシェアした友達にVenmoを使って私が7.5ドルの支払いのリクエストを出すと、

そのリクエストを受け取った友達は、アプリ上でAcceptというボタンをクリックするだけで私への支払いが完了します。



◆ SPLITWISEは複数の人で旅行に行ったときなどに便利です。


SPLITWAISEより引用



一緒に旅行をする友達のグループをアプリ上で作成して、それぞれが使った金額をアプリ上に入力すると、

割り勘をした上で誰が誰にいくら払えばいいのか、というのが簡単にわかります。


やはりみんなお金にはシビアな面もあるので、こういったところはちゃんと計算するようにしています。



MBAのお金事情(投資編)


私の周りには中国人女子の友達が多いのですが、彼女たちは株式投資に積極的です。


多い人では、自分の資産の8割近くを自分で選んだアメリカの株式に投資しているほど。

(と言ってもデイトレーダーのようではないですが。)


学校で会うとアプリを見せてきて、

「この株こんなに下がったんだけど!」などと話しかけてきたりします。


そのほかの外国人の友人では、コストの安いETFに投資している人から、

ビッドコインに投資している人まで様々です。


彼女たちは20-30代とリスク許容度が高い年代であるため、

何らかの形で投資をするのが当たり前といった状況になっていて、

改めて日本との差を感じているところです。


MBAキャリア事情


MBAというのはキャリアアップの為の「通り道」であり、

多くの人が夏休み中に行うサマーインターンシップなどを通して、自分の人生の次の一歩を踏み出します。



MBAはキャリアチェンジの可能性を広げられる機会なのですが、

1)ロケーション(勤務地) 2)ポジション(職種)3)インダストリー(産業)

の3つ全部変えるのは相当難しい、と言われています。


現実的には1つか2つを変える形に収まることが多いとのことです。


一応、MBA受験前に卒業後に何をやりたいかをみんな考えてはいると思うのですが、

実際のところ、学生をしている間に様々な人やモノと出会い、考えが変わって、

まったく思ってもいなかった方向に進む人もたくさんいます。


(私ももともとは金融のバックグラウンドなのですが、

学校の特性もありヘルスケア業界にも興味を持つようになりました。)



現在私と同じ学校に通っている日本人女子二人とよく話すのは、

「キャリアとプライベートの両立計画をどうするか?」ということ。


自分の仕事上での目指す方向性と、理想とするプライベートの在り方。


両方完璧なんて相当難しくて、何を妥協するのか、どのタイミングで何をするのがいいのか、

そんな答えのないことをぐるぐる話し合っています。



(最近のホットな議題は、全員子供持ちではないものの、将来は子供が欲しいと考えているので

とりあえず卵子凍結しておくのが後々の選択肢が広がるのでいいのでは、ということです。

他の同年代の友人で、実際にしている人も発見しました。)


女子コミュニティ事情


日本でもアメリカでも、女子はみんなで集まって話すのが大好きです!


女子会や女子だけでのクラス小旅行、バチェロレッテ・パーティー(独身最後の時間を楽しむ女子会)など…

さまざまな女子コミュニティイベントが開催され、女子トークに花が咲きます。


また、どんな女子コミュニティが形成されやすいかというと、

やはり人種やバックグラウンドが近い人たちがグループになりやすいといった傾向がみられます。

例えば、私が仲がいいのは中国人や韓国人といったアジア系女子だったり、

もともと金融機関で働いていた金融女子だったりします。



女子が集まって話す話題は、やはりキャリアのことや恋愛のこと。

日本人同士であるときと大して変わりません。


例えばシングルの子の恋愛話であれば、こちらではデーティングアプリ(マッチングアプリのようなもの)

を使うのも一般的なので、アプリ上のプロフィール写真を撮ったり選んだり、

コメントをみんなで考えて書いたりもします(笑)



ネット上で人に会うことへの抵抗感が低いということに加えて、

アメリカの彼氏・彼女事情は日本とは少し違いExclusiveな関係(交際相手を限定する人)の相手を持つ前は

複数の人とデートをするのもアリであるため、デーティングアプリも流行るのかなあと思っています。


SO(Significant Others:こちらでは彼氏・彼女、婚約者、妻、夫などのことをこう呼びます)がいる子であれば、今後のキャリアを考える上で、どうやってパートナーの仕事との折り合いをつけていこうかといった悩み相談がされたりします。



お金、キャリア、女子コミュニティと観点からMBA生活を紐解いてみましたが、いかがでしたでしょうか。



今わたしの周りにいる女性たちは大体の方が

自分の足で立って、自分で進む道を見出し、前進していくタイプの人たちです。


(学校というある意味狭いコミュニティにおり、わたしから見えているものは偏っているともいえるので、

割り引いて考えなければならないところもあるとは思いますが。)


力強いバリキャリ的女子像を思い浮かべてしまいそうですが、決してみんながそんなことはありません(笑)


彼女たちの自立した姿や前向きさに、大和撫子的おくゆかさと賢さを足し合わせたような素敵な女性になりたいものです。



ボストンの街並みをお届け♪

◆ 旧市庁舎




◆ トリニティ教会
共に1800年代末に建てられたもの。こういった古い建造物が街の中心部に多々あります。



◆ Museum of Fine Artsは見ごたえのある美術館。
しっかり見たいのであれば、3-4時間くらいは必要。




◆ 街の中心部の近くを流れるチャールズリバー。

夏にはヨットやカヤック、スタンドアップパドルなどを楽しめます。




◆ 私の通う学校のシンボルマークであるドーム。観光名所でもあります(笑)



◆ 歴史を感じる学校の校舎。



◆ 10月終わりごろには、校舎の周りでもこんなにきれいな紅葉が見られます。


いかがですか?

頭脳の街とも言える「ボストン」。


また、レポートで発信しますので、お楽しみに!!

海外編集部知子

ボストンでMBA留学後、ニューヨークで働き始めた知子です。留学前は日系・外資系の資産運用会社で働いていたアラサー金融女子。ネコとリスク・リターンのバランスがとれた(いわゆるコスパの良い)レストランが好きで、色々な場所をお散歩して回っています。なにか世の中に対して良いことをしたい!というアスピレーションを原動力に、しなやかに自分らしく生きるのが目標です。

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