金融ワカラナイ女子による、
ワカラナイ女子のための金融コミュニティ
身近な家計管理から世界経済まで、広い意味での「金融」をテーマに勉強する女子会を開催しています。女子会は、基本少人数制。同世代や同じ目線の方々が、安心して話せる場所になるよう工夫しています。「自分なりの判断基準」を見つけていくお手伝いをしています。
*レポートページに移動します。
女子会レポート
=編集部 Contents= きんゆう女子。では、女子会参加を通じて金融や経済をプロやサービス提供者からインプットした後、アウトプットをすることで自分の判断軸を育てていくことを目指しています。この女子会は読者や参加者の金融リテラシー・年金・iDeCoなどの理解度を上げるために、コミュニティ運営ポリシーに共感いただいているの講師のご協力のもとコミュニティからお声がけし企画しました。
2020.11.5up!
こんにちは!編集部のまきです。
「2050年、私たちの老後の暮らしはどうなる?〜年金から考えてみよう♡結婚、働き方とお金〜」にオンラインで参加しました。
ゲストには株式会社大和総研 金融調査部の是枝 俊悟さんをお迎えして、
既に結婚されている方はもちろん、これから結婚を考えている方にもとても具体的で参考になるお話をお聞きしました。
今回はそちらのレポートをお届けします♪
是枝さんは1985年生まれと、まさにわたしたちと同世代。
2人のお子さんがいらっしゃるそうですが、お子さん誕生時には2回とも育休を取得されたとのこと。次世代パパですね!
早く男性の育休取得も当たり前になるといいなぁ〜と思います♪
女子会は、参加者さんの今回参加された理由など、自己紹介からスタートしました。
「iDeCoは始めるきっかけがないとなかなか始められない。」
「人生は長く先が見えない。」
「将来について不確定なことが多いので自分で情報を取りに行かないと!」
などといった声が聞こえてきました。
老後2,000万円問題が騒がれたことも記憶に新しく、やはりみなさん将来へ不安を感じているご様子。
そもそも「年金ってもらえるの?」と疑問を感じている参加者さんも多く、20~30代の若い世代も老後の心配をしているのに、出てくる情報は50~60代の方向けのものばかり!と少し不満の声も。
若いうちから老後の情報を探しにいく姿は、さすがきんゆう女子。のメンバーさん!!と思いました♪
最初に是枝さんからクイズが出題されました。
「今年度、高齢者に支払われている公的年金の財源のうち、最も多くを占めるのは次のうちどれでしょうか?」
①現役世代が今年度に支払った保険料
②消費税などの税金
③現在の高齢者が過去に支払った保険料の積立金及びその運用益
④分からない
メンバーさんの答えは分かれましたが、正解は「①」でした!
公的年金は現在の現役世代が納めた保険料を、現在の年金受給者に支払っています。
1965年頃は「胴上げ型」といって、65歳以上(高齢者)1人に対して20~64歳(現役世代)は9.1人もいましたが、2012年頃には「騎馬戦型」となり、高齢者1人を現役世代2.4人で支える状況に。
このままいくと2050年頃には高齢者1人を現役世代1.2人で支える「肩車型」になるとのこと。
年金は破綻する!と心配の声があがる理由がよくわかりましたね。
再び是枝さんからクイズです。
「2018年現在、日本の30~34歳女性の労働力率*は76.9%です。
では、1978年時点での日本の30~34歳女性の労働力はどのくらいだったでしょうか?」
*労働力率:人口のうち、「就業者+就業希望の無業者」の割合をいいます。
①約30%
②約50%
③約70%
今よりは絶対少ないはず!というのは満場一致の答えでしたが50%?30%?むしろもっと少ないのでは?という意見で盛り上がりました。
正解は「②」!!いかがですか?思ったより多い!と感じる方も多いのでは?
でもこの数字は「働いている女性」なので雇用形態は問いません。
1978年頃は、結婚出産で一度退職し、40歳頃に復帰する女性が多かったそうです。
復帰もパートや自営業の手伝いなど、正社員で働くことはほぼなかったそう。
けれど、現在は結婚出産で退職する方が減り、基本的に女性の労働力は何歳であってもずっと変わりません。
女性が正社員として自分の価値を十分に発揮できるようになりました。
多分、今後50~60歳になってもずっと正社員として働き続けることができると考えられます。
「働く力の増加」というのは今までの時代にはなかったこと。
だから、もしこのまま高齢化が進んでいったとしても、働いて保険料を納める人の割合は上昇していく(女性や高齢者の就職率が上昇する)し、1人あたりが納める保険料の金額も増える(1人あたりの賃金が増える)ので、高齢者に支払う年金が減っていくとは限らない。
とても説得力がありますね!!
一人の働きが日本全体の経済につながっているのですね。
国民年金は40年間フル加入して、だいたい年間78万円もらえると言われています。これはきちんと納めていればみんな同じです。
では会社員や公務員が納めている厚生年金はどうなのでしょうか。
厚生年金は現役時代に納めた保険料に比例して支給されます。(生涯賃金の約0.53%)
生涯賃金2億円(およそ年収500万円)の方の場合、だいたい年間106万円もらえるとのこと。
※厚生年金は「働いた年数」ではなく「厚生年金加入期間に納めた累計額」で計算されるので注意!
このモデルケースの場合、国民年金と厚生年金合わせて年間184万円もらえるので、だいたい月15万円くらいですね。
ただこの数字は経済状況によって変わります。
日本としては経済成長を続けていくことを目指しており、目標シナリオを実現できれば2050年のモデルケースの年金支給額は年間222万円に!
もし年間0.1%経済成長が衰退していってしまう最悪シナリオになってしまったとしたら、年間支給額は160万円くらい。
減ってしまうのか〜という残念な気持ちはあるけれど、そもそも「年金はもらえないのでは」と考えたいた私たち世代にとって、0にはならないんだ!思ったよりちゃんともらえるんだな!というところが分かって、モヤモヤが少し晴れました♪
引用元:大和総研 是枝さんの女子会当日資料より
かつての時代は、今の年金制度もまだなくて65歳以降もひとりで生きていくなんてとてもできませんでした。
でも現代は年金制度等も整い、多様なライフスタイルが認められる自由な時代となりました。そこで単身で過ごすことを選ぶ方も増加しています。
そうは言っても、ひとりきりで生きていくのは少し大変な部分もあります。
例えば「年金」という側面で見ると、確かに支給は個人単位です。
でも単身でも夫婦でもひとりあたりがもらえる金額に変わりはないのに必要な生活費は世帯単位でかかるものなので、ふたりで暮らす方が余裕が生まれるのです。
詳しく見てみましょう!
実はひとりで暮らす生活水準と同じ質をふたり暮らしで保つ場合、+40%でいいそうです。
例えば年間200万円の手取りがある人は、相手が年間80万円以上の手取りを受け取っている人なら二人で生活をしても生活水準を下げずにすむのだそう。
つまり、パートナーの収入が自分の収入の40%を上回るのであれば、一緒に生活すると生活水準を上げることができるとのこと!!
お金がないと一緒に暮らせない・・・と考える人は多いと思いますが、今1人暮らしができていたら2人でも暮らしていけることがわかる情報で励みになりました。
65歳以降の年金で生活する時が心配・・・という人は、結婚以外にも姉妹・兄弟で暮らしたり、シェアハウスをしたりと分かち合うことでお金にも心にもゆとりができるというお話には、メンバーからも「新しいライフスタイルに共感しました!」という声が上がりました。
また、私たちの世代は結婚や出産を理由にキャリアを諦めなくても良い時代を生きています。
待機児童の問題が叫ばれますが、6歳未満児の保育所定員は年々増加の一途です。
子供を預けて働くことがどんどん当たり前になってきているのです。
そして、共働きをすることによって私たちの世代は豊かになりつつあります。
ひとりで1,000万円稼ごうとすると大変だけど、ひとり500万円ずつ、ふたりで1,000万円稼ごうというのは、現実的な感じがしますよね。
実際に、ふたりで1,000万円を稼ぐ世帯は珍しくなくなってきているそうです。
ただ、これだけ共働きがスタンダードになりつつある時代でも、やはりまだまだ家庭の仕事は女性に負担がかかっているとのこと。
夫婦ともに「自分を大切にする」「お互いの生活を良くしていく」ことを大切に、家庭の仕事の分担など(必要であればアウトソースも選択肢に入れる)しっかり話し合う必要はありそうですね。
引用元:大和総研 是枝さんの女子会当日資料より
最後に共働きを続けていった場合、年金以外に自助努力の資産形成は必須なのか、を教えていただきました!
結論からいうと、夫婦ともにモデルケース程度の収入で働き続けるのならば、老後の最低限の生活費は十分に確保できる見込みがあります。
ただし、生活水準を大きく下げたくない!(実際、なかなか下げるのは難しいような気がします・・・)という方は、自助努力で資産形成していくことも必要だそうです。
ただ、必要最低限の生活費は心配しなくて良い、ということが具体的な数字や根拠を持って知ることができたので、ずいぶん気持ちは楽になった気がします♪
資産形成の目標も、より具体的に落とし込めるようになりました!
また、一人で暮らすよりも誰かと暮らすことで生活水準を上げるということについてのお話で、時間を共にするパートナー(夫や姉妹、シェアハウスメンバー)と「これからどんな時間の使い方をしたいのか」を話し合うことが大事とお話いただきました。
この言葉にみなさん「本当〜!!」と共感していました。
難しい用語ばかりではなく、具体的な数字や図をたくさん使われていて、とてもわかりやすかったです。
是枝さんの著書、「35歳から創る自分の年金」もぜひ読んでみたいなと思いました♪
女子会当日は、きんゆう女子。のオフィスからお届けしました♪
是枝さんとファシリテーター ケイティと
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