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コラム
シニア世代は資産運用すべきなのか、投資を親に勧めようか悩むという方へ、シニア世代の資産運用について3ヵ月連載のコラムで解説します。共感できる!行動に移したい!と感じてもらえると嬉しいです。
2023.11.28up!
こんにちは!きんゆう女子。ライターのみみです。
新しいNISAがスタートすることもあり、「資産運用」や「投資」といった言葉を目にする、耳にする機会が増えてきました。つみたてNISAから投資をスタートした方や、これから新しいNISAを始めるという方も多いのではないでしょうか。
資産運用のメリットを知って、いざ自分が投資を始めてみると、こんな疑問や悩みが湧いてくる方もいるかもしれません。
「もうすぐ60歳を迎える自分の親にも資産運用を勧めたほうが良いのだろうか」
「とはいえ、運用できる期間は自分ほど長くない。シニアに資産運用は向かないのかもしれない」
「老後資金は全額貯金で用意していると親は言っているけど、貯金という方法で大丈夫なんだろうか」
身近な存在であるからこそ自分が良いと思って始めた資産運用を紹介したい反面、シニア世代の資産運用がわからない、そもそも親世代は投資に対して良いイメージを持っていないという障壁もあります。
その悩みを解決する手がかりになるよう、「シニア世代の資産運用」というテーマで3ヵ月の連載コラムをお届けします。
1回目となる今回のコラムでは、運用期間と価値観の観点からシニア世代の資産運用を考えます。
シニア世代の資産運用を考えたとき、まず気になるのは運用期間です。いったいどれくらいの運用期間が確保できると良いのでしょうか。
金融庁作成の「NISA早わかりガイドブック」では長期投資の運用成果例として、保有期間20年を保有期間5年と比較しています。毎月同じ金額を国内外の株式と債券に積立投資したシミュレーションにおいて、保有期間5年の場合は元本割れが出現する一方、保有期間20年のケースでは元本割れが発生しませんでした。
これは元本に運用益がプラスされ、その運用益が新たに利益を生み出すという複利の効果が大きくなるためです。また、積立投資では、価格が安い時はたくさん買い、高い時は少なく買うというドルコスト平均法の効果を発揮できるためでもあります。
過去のデータからのシミュレーションであるため、未来も必ずそうなるわけではありませんが、20年を1つの目安として考えられる試算ではないでしょうか。
では、年金受給が始まる65歳から資産運用をスタートした場合、どれくらいの期間運用することができるのでしょうか。
令和4年のデータによると、65歳時点の平均余命は男性19.44年、女性24.30年であり、約20年の運用期間があるとわかります。先ほどの長期運用の目安とも一致しており、女性であればより長期で運用できる可能性が高くなります。シニア世代だからもう資産運用は手遅れだ、関係ないとは決していえないデータではないでしょうか。
自身の親に投資の話をしたとき、投資はギャンブルなのではないか、元本保証でないなんてありえない、といった反応をされた経験はないでしょうか。
かつては銀行の定期預金の金利が現在と比べて非常に良く、野村アセットマネジメントがまとめたデータによると1970年~1990年頃は定期預金1年の金利がおよそ4~8%でした。株式等への投資をしなくても十分に資産を増やすことができたのです。
この金利の良い頃を知っている世代にとって、元本保証であることは当たり前であり、元本割れの可能性がある商品に投資する時点でギャンブルのように感じる人も多くいます。良いものを勧めたいという気持ちで親に資産運用を提案するときには、世代による感覚の違いを踏まえて話をすると良いかもしれません。
また、元本割れに強いストレスを感じる人であれば、貯金として持っておくほうが圧倒的に安心感があるはずです。無理な提案はせずに、相手の価値観を尊重することも一つの選択です。
自身の親にも投資という選択肢を紹介したいのであれば、投資についてどう思うか親の価値観を聞きながら、一緒に勉強してみましょう。運用期間の目安として参考にした金融庁作成の「NISA早わかりガイドブック」は、要点がまとまっており、初めて投資をする人の第一歩として非常に適しています。ぜひ活用してみてください。
次回以降のコラムではシニア世代が資産運用をするメリットや気をつけるポイントを解説します。
(参考)
金融庁「NISA早わかりガイドブック」
https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/about/nisa2024/guidebook_202307.pdf
厚生労働省「令和4年簡易生命表の概況 1主な年齢の平均余命」
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/life/life22/dl/life22-02.pdf
野村アセットマネジメント「1.金利の推移」
https://www.nomura-am.co.jp/sodateru/start/why_invest/01_interest_Rates.html
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