金融ワカラナイ女子による、
ワカラナイ女子のための金融コミュニティ
身近な家計管理から世界経済まで、広い意味での「金融」をテーマに勉強する女子会を開催しています。女子会は、基本少人数制。同世代や同じ目線の方々が、安心して話せる場所になるよう工夫しています。「自分なりの判断基準」を見つけていくお手伝いをしています。
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女子会レポート
10月25日に東京証券取引所 金融リテラシーサポート部の石田慈宏さんにお越し頂いて『きんゆうの歴史』を学びました。当日の様子をリポートします!
2018.11.2up!
こんにちは♪きんゆう女子編集部のリエです。
10月25日に東京証券取引所 金融リテラシーサポート部 石田慈宏さんにお越し頂いて
きんゆうの歴史について学びました。
当日の様子をリポートします!
『きんゆう女子。』でもよく話題になる投資というワード。
実際、この投資ってどのくらいの人がアクションできているのだろう?という話題から
女子会はスタートしました♪
男女比を見てみると…
なんと!女性は、男性数の、およそ三分の一。
投資をしない理由として、女性の中で多かった意見では、知識がなくて投資ができないということ。
また、年齢別に見ていくと、
『20代の時には投資する人はほぼゼロに近い。』
『30代~40代になって、子供の教育費や老後のことなどを考え始め、投資する人が多い』
という結果になりました。
一方、男性は各世代で投資家数はほぼ変わらず、
やる人はやるが、やらない人はやらないという結果でした。
現代でも、投資をする女性が少ないということは、歴史を遡るとどうなってしまうんだろう?
ということで古代から、女性の経済状況を振り返ります♪
東証の石田さん曰く、
古代は、女性は誰もが神事を司る巫女であるのと同時に家をつぐのは女性で
経済的には男性と対等な暮らしをしていた。
中世は、女性が地頭をつぐ例も多く、
女性の社会的・経済的地位は保障され低いともいえなかった。
江戸期は、『単身赴任多めで独身男性が多かった』
女性の数が足りない為、大切にされていた時代。
明治期以降は、女性の中にも仕事や家庭の環境に左右されてしまい
極端に困窮してしまう人が出てくる。男性を中心に経済が
回るようになるなどと、男女差が出てくるようになりました。
また、この時代は、貿易(FX)が始まった時代でもあります。
日本で最初のFXディーラーである田中平八さんが、今の東京証券取引所を設立したのですが、
この平八さん、幕末にはすでに、日本一の富豪であったともいわれています。
では、日本で最初の女性投資家は誰だったのでしょうか。
日本で最初の女性投資家は…
後に、田中平八の妾ともなった富貴楼のお倉(ふうきろうのおくら)
江戸に生まれ、6歳の時に家族が離散し、借金を返す日々が続くなど幼少期は経済的に困窮していました。
結婚するも、夫が散財し、働いても働いても借金を返す日々だったとのことです。
その後大阪に行って芸者になり、明治4年に横浜の相場で財産を築いた『田中平八』と出会います。
平八との出会いを機に、横浜に料亭を開いたお倉さん。
性格は明るく開放的で、一緒にいて楽しい人だったそう!
そんなお倉さんの人柄が人を呼び、
大久保利通・伊藤博文などがこの料亭に通い、
この料亭で、政治のことを話し日本の経済ができていったといっても過言ではないそうです。
また、お倉自身が株の取引きをしているときにも
この料亭で働きながら日本の経済においての重要人物の情報を聞いていた為、
ある意味『インサイダー取引』ではありましたが(笑) …現在はもちろん禁止です。
情報があれば、お金になる
というのを証明してくれた人でもあるとのことでした。
続いて、石田さんがお話して下さったのは
日本橋生まれの川上貞奴(かわかみ さだやっこ)
日本一の芸妓となった後、書生芝居をしていた川上音二郎と結婚。
川上音二郎一座と共に、アメリカ巡演をしたのをキッカケに
欧米中で、人気を得た貞奴。
その後も世界中で公演し、彫刻家のロダン・ピカソ・ドビュッシーも
彼女の演技にメロメロだったとか…
そんな貞奴には、実は悲恋の相手がいました。
それは、福沢諭吉の娘婿で『電力王』の異名を持つ福沢桃介です。
夫である音二郎の死後、表舞台からは身を引き、
桃介の事業・生活を支えていきました。
そして、貞奴は桃介が進めた株で当時、日本で最も稼いでいたのでは?と言われるくらいの
投資家となります!
今回、石田さんが紹介して下さった二人の女性投資家の共通点は
・自分のパートナーが投資をしていたことをキッカケに自分も投資を始めている。
・波乱な人生を歩む中で、自分の状況を変えようと、色々なところにアンテナをはっていた。
なおかつ、行動していた。
そして、何より的確な情報を仕入れていたということです。
正しい情報を知ること。そしてそれを行動に移すことが大切なのだと感じました。
(基本的な所ではありますが、行動に移すってなかなか勇気がいりますよね~。)
また、現代の社会では、女性が働くことや様々なことを発信しやすい世の中に変わりつつあります。
石田さんは、『今からが、再び女性が新しい金融の歴史を紡いでいく時代』なのだとお話してくれました。
最後に参加者の皆さんに感想を聞いてみました。
■歴史から見ても、『金融』や『投資』に入りにくいということがよく分かったが、
逆に、これから私たちが頑張らなければ!という気持ちに。
■情報やキッカケがあれば、女性は大胆に投資を始める方も多いのでは?
という気持ちになりました。
歴史から学ぶ、金融。楽しかったです。
■とても面白かった。早速投資用の口座を開設しようと思いました。
という声を頂きました。歴史から学ぶことが多い会となりましたね!
参加して下さった皆様♪ありがとうございました。
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日本経済の心臓 証券市場誕生! 日本取引所グループ (著)
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